クック村を語るには
アキちゃんの話を避けては通れない。
アキちゃんがいなければ
確実にクック村は出来なかった。
この時点で私はアキちゃんが飼われているのか
生粋の野良なのか分からなかった。
たまに家の向かいのアパートの敷地内で寝ているが
それはトルコではよくあること。

だからと言って飼い犬ほど世話されてるわけでないし、
ノラっぽいけど、いつも同じ場所にいるから
“半ノラ”って言葉を作ってみた。
《半ノラのアキちゃん》誕生である。
このあとアキちゃんが公園で私を毎日待つ動画が
TikTokで軽くバズり、
アキちゃんを見守り応援してくれる人たちが出来た。
アキちゃんと私の日々の動画がTikTokを通して
少しずつ認知されていく中
私はアキちゃんと接することが多くなり
窓からアキちゃんの動向を目で追うことも増えた。

でも、あくまで会うと一緒に歩くか、お話するだけだった。
話すと言っても私が寝ているアキちゃんに
一方的に話してただけだけど。
同時に
仔犬と大人ちょうど中間ぐらいの
黒いヤンチャな犬が
やたらと絡んでくるようになった。

この子はどうやら野良のようだ。
いつも通りや公園で寝ているか、
人を見かけては付いて行ったり、
吠えたり忙しい犬だった。
そう。この子が後のクック村誕生する
ゆえんになったクックだ。

この頃は名前もなく、なんなら会うと絡んでくるから
窓を覗き、この黒い犬が
いるか居ないか確かめてから
出かけないといけない、
可愛いけど“少しめんどくさい犬”として位置づいていた。
こうして着実に“クック村誕生”への序章は始まっていた。
クック村基金が開設されました。
クック村の子供達の【医食住】のため。
さらに5月までしか滞在許可がない
あいらが、次の滞在許可が取れなかった場合に備えて
ここに住む子どもたちの日本へ大移動の準備をスタートしました。
イオン銀行
支店名:パール支店
支店番号:006
口座名義:ク・・ベ ・ンジ(名前はATM画面でお確かめください)
口座番号:0063296